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歌で被爆地の願い訴え 広島合唱同好会 来月ウィーンでゲスト出演

■記者 田中美千子

 アマチュア混声合唱団「広島合唱同好会」が9月10、11の両日、オーストリア・ウィーンである合唱祭にゲスト出演する。広島市の名誉市民で、被爆者治療に尽くした故原田東岷作詞の「世界の命=広島の心」などを披露。被爆地の願いを伝えようと練習を重ねている。

 合唱祭はウィーンの合唱団創立120周年を記念し、教会で開かれる。欧州以外では唯一の参加。20~80歳代の男女30人が渡欧し、日本の童謡やオーストリア民謡を織り交ぜ、約10曲を歌う。

 現地の合唱団の指揮者で、広島市出身のオペラ歌手奥村泰憲さん(32)が「大戦を経験した現地の人は被爆地への関心が高い。いい交流ができる」と仲介した。

 同好会代表の大上義輝さん(69)=安佐北区=は「歌を通じて、平和の願いを共有したい」と楽しみにしている。

(2010年8月18日朝刊掲載)

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