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IPPNW世界大会 2012年 広島に誘致へ 日本支部立候補

■記者 金崎由美

 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)日本支部は、スイス・バーゼルで27日から3日間あるIPPNW世界大会に代表団を派遣する。支部長の碓井静照広島県医師会長たちは18日、広島市役所で記者会見し、2012年の次回大会を広島市に誘致することを明らかにした。広島開催が実現すれば1989年以来2回目。

 バーゼルの世界大会には日本支部から松村誠理事、片岡勝子事務総長たち広島と長崎の医師14人と医学生16人が出席する。次回の開催地は大会最終日の29日に正式決定する見通し。日本支部は今月上旬、立候補を伝える書面を米マサチューセッツ州の本部に送った。ロシア支部も立候補しているという。

 会見した碓井氏は「核大国からも平和記念式典に出席するなど国際情勢が大きく変化している。被爆地で再び世界大会を開催する意義は大きい」と強調した。広島開催の日程は2012年11月12~18日を想定している。

 1980年に創設されたIPPNWは、1985年にノーベル平和賞を受賞した。現在は60カ国、約20万人の医師や看護師たちが加盟。世界大会は00年以降は隔年で開いており、日本支部が誘致を目指す次回大会は20回の節目となる。1989年の広島大会には約3千人が参加した。

(2010年8月19日朝刊掲載)

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