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拉致被害者の帰国支援を確認 鳥取県など連絡会議

 北朝鮮に対する独自制裁の一部解除を政府が閣議決定するなど、拉致問題の再調査で進展への期待が高まる中、鳥取県や米子市は4日、被害者の帰国に向けた支援態勢を確認する連絡会議を開いた。

 市は、市出身の松本京子さん=失踪当時(29)=の帰国を想定し、県と共同で設置する現地支援室をサポートするため、健康管理や平穏の維持などを担当する4チームを独自に庁内に設ける考えを示した。県は、松本さんや家族の支援室の支援員を専属とし、窓口を一本化する方針を確認。平井伸治知事は「不確定な情報が多いが、被害者の現在の年齢などを念頭に、より具体的に支援策を考えてほしい」と指示した。

 会議は県庁や米子市の県西部総合事務所などをテレビ会議システムで結んで開催。政府認定拉致被害者の松本さんのほか、拉致の可能性が排除できない4人の出身地の日南町など県西部3町も初めて参加した。

(2014年7月5日朝刊掲載)

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