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国内外の医学生 平和構築を議論 「被曝医療」合宿セミナー

■記者 衣川圭

 広島市内で被曝(ひばく)医療や平和について学ぶ合宿セミナーを受講する国内外の医学生たちが20日、中区の原爆資料館東館の会議室で「平和構築のために若者ができる第一歩」をテーマに意見発表した。

 インドネシアやスーダン、カナダなど5カ国の医学生11人と国内の学生15人が3班に分かれ、教育とメディア、政策の各分野から、平和構築に向けて果たすべき役割を発表した。世界共通の「放射線・核の日」をつくる▽映画で原子力の利益と不利益を教える―などのアイデアが出た。

 医学生たちは、国際医学生連盟日本が企画した「広島サマースクール」(16~20日)に参加。原爆資料館や放射線影響研究所を見学したり、被爆体験を聞いたりしてきた。カナダから参加したサイモン・テベルジュさん(23)は「いろんな国の人と平和についての考えを共有し、成長できた」と話していた。

(2010年8月21日朝刊掲載)

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