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海自呉60年 決意の記念式 総監「国民の負託に応える」

 1日に創設60周年を迎えた海上自衛隊呉地方隊(呉市)の記念式典が5日、同市幸町の呉教育隊体育館であった。

 隊員、元隊員や協力団体などの来賓計約600人が出席。三木伸介呉地方総監は式辞で、海洋進出の動きを活発化させる中国、北朝鮮のミサイル開発など近年の国際情勢に触れ、「国民の負託に応える実力組織として任務を担っていく」と決意を述べた。「部隊の即応態勢を支えるのは地域の経済や温かい人々」と呉地域と隊とのつながりも強調した。

 隊への支援、協力を続ける8団体と2個人の表彰もあり、三木総監が感謝状を贈った。

 来賓あいさつを含め、集団的自衛権の行使を認める閣議決定についての言及はなかった。

 呉地方隊は1954年7月1日、日本の海域に戦時中敷設された機雷を処分する西部航路啓開隊を前身として、自衛隊法施行と同時に発足した。呉基地を母港とする自衛艦隊艦船などの後方支援を主な任務としている。(小島正和)

(2014年7月6日朝刊掲載)

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