×

ニュース

「折り鶴」の願い 灯籠に 三次市三良坂でデザイン展

 原爆の子の像(広島市中区)にささげられた折り鶴の紙を使って作った灯籠デザインの作品展が、広島県三次市三良坂町の三良坂平和美術館で開かれている。

 市内外の子どもやお年寄りたちから届いた665点を壁に掲示している。1枚のサイズは縦27センチ、横80センチ。折り鶴をほどいてちぎった紙を貼り、原爆ドーム前の元安川を流れる灯籠や、大空を飛ぶハトの群れを表現。「原爆禁止」「みんな友だち」といったメッセージを表した作品もある。

 折り鶴を再利用する取り組みは3年目。元泉園子館長(56)は「立体的な作品などデザインも手の込んだものになっている」と手応えを話す。

 8月3日に三良坂平和公園である平和のつどいで、木や竹の骨組みに灯籠の紙をはめて点灯する。元泉館長は「多くの人に見てもらい、平和への願いを共有したい」と話す。展示は13日まで。無料。月曜日休館。(重田広志)

(2014年7月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ