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被爆地広島の知識 米国の医師が学ぶ HICARE招待

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた米国のババク・カランタリ医師(36)が7日、広島市で研修を始めた。初日は中区の原爆資料館を見学した。11日まで、被爆者の援護策や放射線医療の現状を学ぶ。

 カランタリ医師は米カリフォルニア州の病院に勤務し、乳がん治療などに携わっている。原爆資料館では午前8時15分で止まった腕時計や、被爆前後の広島の街が分かるジオラマを見た。研修では、南区の放射線影響研究所の研究者と意見交換したり、安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」を視察したりする。

 研修は1991年に始まり、今回を含め18カ国の計420人を受け入れた。カランタリ医師は「被爆地広島が蓄積してきた放射線医療の知識を学び、米国で生かしたい」と話した。

(2014年7月8日朝刊掲載)

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