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IPPNW世界大会 2012年広島開催 合意

■記者 金崎由美

 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)は26日、スイス・バーゼルで始まる世界大会に先立ち現地で理事会を開き、2012年の次回世界大会を広島で開催することを合意した。29日の国際評議員会で正式決定する。広島での開催は1989年以来2回目となる。

 IPPNW日本支部によると、同日の理事会に出席した松村誠理事(広島県医師会常任理事)が被爆地で医師が核兵器廃絶を訴える意義を説明。14人の理事全員が賛同した。日本支部は今月上旬、立候補を伝える書面を米マサチューセッツ州の本部に送っていた。

 日本支部長を務める広島県医師会の碓井静照会長は「医師だけでなく、広島と世界の若者が集い、ともに平和を訴える機会にしたい」と喜ぶ。日本支部は、広島大会の日程を2012年11月12~18日に想定している。

 1980年に創設されたIPPNWは1985年にノーベル平和賞を受賞。60カ国約20万人の医師や看護師たちが加盟する。世界大会は2000年から隔年開催し、次回広島大会は20回目の節目となる。

(2010年8月27日朝刊掲載)

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