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北朝鮮・中東 非核化を議論 国連軍縮会議2日目

■記者 岡田浩平

 国連軍縮会議は2日目の26日、さいたま市浦和区のホテルで全体会議を続け、朝鮮半島や中東など地域別の核問題について意見を交わした。

 韓国外交通商部の白芝娥(ペクチア)国際機関局長は、北朝鮮の昨年の核実験を非難し「核開発は時代錯誤的な間違い。北朝鮮は非核化へ不可逆的な取り組みが必要だ」と指摘。中国軍備管理軍縮協会の黎弘(リーホン)事務局長は「経済的関与と新たな安全保障の確立が要る」と包括的な解決策を提案した。

 関連して北東アジアの非核兵器地帯化については、中国の黎氏が「非常に有益な考えだ。北朝鮮の核問題と並行して協議できる」と評価したのに対し、韓国の白氏は「目の前の問題をまず解決すべきだ」と述べた。

 一方、イランのセイエッド・アッバス・アラグチ駐日大使が、事実上の核保有国であるイスラエルを批判するとともに、核保有を否定し核拡散防止条約(NPT)を順守するとの自国の立場を繰り返し主張した。

 これに対し、カーネギー国際平和財団(米国)のジェームス・アクトン研究員は、国際原子力機関(IAEA)の指摘を引用しながら「イランはIAEAの検証に十分な協力をしていない」と応酬した。

(2010年8月27日朝刊掲載)

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