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女性たちの「あの日」伝えたい 被爆体験 ブログに英訳 平和ガイドの三登さん 広島

 広島市中区の平和記念公園でボランティアガイドを続けている胎内被爆者の三登浩成さん(68)=府中町=が、母登美枝さん(96)の被爆体験記の英語訳を外国人向けにブログで発信している。

 「父の8月6日」と題した手記は、疎開先の畑賀村(現安芸区)で家族を案じる登美枝さんの心境や、現在の中区土橋町あたりで被爆した祖父宝一さん=当時(52)=が約1カ月後に亡くなるまでの様子が描かれている。日本語は2012年10月に載せ、今年5月から英語訳を公開した。

 このほか、三登さんが懇意だった被爆者の故沼田鈴子さんの手記も英語で掲載。これまでガイドした外国人観光客から要望の多い、残留放射能の影響や広島に原爆が投下された理由なども紹介している。

 原爆ドーム前でほぼ毎日、PRのチラシを外国人観光客に配布し、多い日で1日約300件のアクセスがあるという。三登さんは「外国人観光客に自国で紹介してもらえたら」と話している。アドレスはhttp://blog.livedoor.jp/mitokosei/(原未緒)

(2014年7月9日朝刊掲載)

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