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8・6の記憶 心に刻む 広島県・府中南小 主婦3人が朗読会

 府中町柳ケ丘の府中南小で9日、ボランティアの主婦3人が講師を務める原爆体験記と詩の朗読会があった。毎年夏に行う平和学習で、10回目。

 6年生約120人を前に、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の朗読ボランティアを務める恵村栄子さん(66)=同町柳ケ丘=ら3人が「原爆の子」(長田新(おさだ・あらた)編)から選んだ体験記を読み上げた。児童は被爆した子どもの詩を唱和し、心に刻んだ。恵村さんらは当時の悲惨な様子も解説した。

 佐藤未侑さん(11)は「戦争はあらためて恐ろしいと思った。日々の生活を大切にしたい」などと話した。

 同小は、夏だけでなく、2001年から毎週1回、全校児童が読書する時間を設け、恵村さんや保護者ら約30人が毎回読み聞かせのボランティアを務めている。(田中伸武)

(2014年7月10日朝刊掲載)

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