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のぞみ園-慰霊碑 善意の送迎 広島県タクシー協がボランティア

 広島県タクシー協会広島支部は9日、広島市安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」で暮らす被爆者を、中区の平和記念公園にタクシーでボランティア送迎した。

 ホームヘルパー2級の資格を持つ運転手10人が81~100歳の19人を案内。園内では車いす移動を介助し、原爆慰霊碑に花を手向けるのを手伝った。

 支部は8月5日の「タクシーの日」を前に、2001年から毎年実施。坂内暹巧(のりよし)支部長(71)は「被爆者が高齢化し、自分で慰霊に来られない人も多い。今後も長く続けたい」。親族を原爆で亡くした今田キヨミさん(93)は「毎年心待ちにしている。長生きして来年も訪れたい」と話した。(和多正憲)

(2014年7月10日朝刊掲載)

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