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戦艦長門の「先任旗」寄贈 呉市観光特使 石坂浩二さん

 広島県呉市の観光特使を務める俳優の石坂浩二さんが9日、旧呉海軍工廠(こうしょう)で造られた戦艦長門の先任旗を市へ贈った。市文化ホール(中央)で贈呈式があり、旗の前で小村和年市長に目録を手渡した。

 市によると、終戦時に艦内には誰が乗っているかなどを示す三つの旗があったという。米国人が所有していたが、2006年に石坂さんが出演するテレビ番組で取り上げられ「日本に残したい」と自ら購入、軍艦旗と少将旗を市に寄贈した。軍艦旗は大和ミュージアム(宝町)に展示している。

 先任旗は縦3メートル、横1.8メートル。石坂さんは、15年にミュージアムが開館10周年を迎えることなどから「三つそろって見ていただきたい」と譲ることを決めた。12日に開幕する同館の企画展「戦艦大和・武蔵の進水式展」で展示する予定。

 贈呈式の前にあった市自治会連合会結成60周年記念講演で「ものを創るこころ」をテーマに話した石坂さん。「呉はものづくりの心を持っている。つくり続ける心を伝えてほしい」と訴えた。(広重久美子)

(2014年7月10日朝刊掲載)

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