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被爆のつめ跡 歩いて追体験 広経大講義 6大学46人参加

■記者 東谷和平

 広島市内を歩き、原爆が投下された当時の体験を被爆者から聞く広島経済大(安佐南区)の集中講義「広島を学ぶ」が4日あった。計6大学の学生46人が被爆建物や記念碑などを巡った。

 広経大の学生のほか、同大と単位互換制度のある安田女子大などからも参加。中区の原爆ドームを出発し、袋町小など9カ所を巡りながら被爆者の話を聞いた。

 4歳の時、爆心地から約4キロの宇品地区で被爆した今村道治さん(69)=南区=は「市中心部が小さく光り、辺りが真っ暗になった。怖くて押し入れに逃げ込んだ」と話した。

 学生は3日から広経大に泊まり込み、戦前戦後の広島の歴史などを学んでいる。5日は江田島市や呉市の軍施設跡を見学する。

 広経大4年の佐藤優介さん(25)=東広島市=は「現場で被爆者から話を聞いていると65年前を感じた」と話していた。

(2010年9月5日朝刊掲載)

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