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G8誘致「対応可能」 広島市長が会見 中国きのこ雲イラストは批判

 日本で2016年に開かれる主要国(G8)首脳会議(サミット)の誘致を検討している広島市の松井一実市長は、11日の記者会見で、国から示される開催地の立候補条件が08年の北海道・洞爺湖サミットと同じならクリアできるとの見通しを示した。「条件提示があれば速やかに名乗りを上げたい」と強調した。

 国は今夏にも開催地の具体条件を各自治体に通知する。松井市長は、洞爺湖サミットに照らして会議場や宿泊施設、警備態勢などを検証した結果、市でもおおむね対応できるとし「前向きかつ着実に作業をしている」と述べた。広島県や関係団体とも調整を進めているという。

 一方、中国・重慶市の週刊紙が、きのこ雲とみられるイラスト入りの日本地図を掲載した問題に関し「間違いなく被爆者感情を逆なでする」と批判した。広島、重慶両市は1986年から友好都市として交流があり「市民にも行政にも(被爆者の)気持ちを理解してもらえると思っている。適切な対応を望んでいる」と話した。(田中美千子)

(2014年7月12日朝刊掲載)

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