×

ニュース

油木高生 被爆証言聞く 「学ぼうヒロシマ」使い授業 広島

 広島県神石高原町の油木高で11日、町内の被爆者から証言を聞く授業があった。中高生向けに中国新聞社が制作した平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」も使い、1年生約70人が平和について学んだ。

 原爆投下2日後の1945年8月8日に広島市に入って被爆した山本剛久さん(70)が、死体が散在していた様子を説明。教諭だった父は投下時に市内で被爆し、戦後も脱毛や血便に苦しんだことなども語った。山本さんは「戦争を防ぐために自分の考えと広い視野を持ってほしい」と訴えた。

 同校は先月から、学ぼうヒロシマを使ったNIE活動に取り組んでいる。渡辺彩美さん(15)は「被爆者から直接話を聞き、戦争の悲惨さを知ることができた。学んだことを伝えていきたい」と話した。(小林可奈)

(2014年7月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ