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被爆体験 次代へ継承 広島なぎさ中が観劇会

 広島市佐伯区の広島なぎさ中は12日、被爆者の手記を朗読する観劇会を同区の広島工業大で開いた=写真。東京の俳優グループ「夏の会」を招き、生徒5人も共演。未来へ被爆体験を語り継ぐ思いを新たにした。

 高田敏江さん(79)たち夏の会のメンバー6人が手記を朗読した。「熱い、熱い、体が焼ける」「僕は原子爆弾、大嫌いだ」。深い情感を込めた声に、生徒や保護者ら約500人が聞き入った。共演した2年藤岡菜々さん(13)は「平和の大切さを次の世代に伝えるために何ができるか考えたい」と受け止めた。

 夏の会は広工大内に事務局がある公益財団法人ヒロシマ・ピース・センターから2010年に谷本清平和賞を受賞。平和学習に生かそうと、なぎさ中が招いた。(榎本直樹)

(2014年7月13日朝刊掲載)

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