×

ニュース

被爆者ら企画 原爆と戦争展 防府で始まる

 山口県防府市田島の市営田島団地集会所で12日、広島や長崎に投下された原爆や県内の空襲などによる被害の記憶を伝えようと「原爆と戦争展」が始まった。被爆者や遺族たち市内の住民7人が中心となって企画した。14日まで。

 爆風でガラス破片が体中に突き刺さった被爆者の姿など、被爆直後の写真を含むパネル約140枚を展示。光市の光海軍工廠(こうしょう)で空襲を受けた防府市西浦の倉重義藤さん(84)が模造紙に体験を描いた絵も展示し、原爆や戦争の悲惨さを紹介している。

 期間中は午後2時から、戦争体験者や被爆者が体験を話す時間を設ける。企画の事務局を務める同市高倉の小学校教諭竹垣真理子さん(56)は「地域にも体験を語れる人がいる。ぜひこの機会に知ってほしい」と呼び掛けている。午前10時~午後5時。入場無料。(柳岡美緒)

(2014年7月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ