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育て 平和学習の進行役 NPO法人が講座

■記者 馬上稔子

 体験型の平和学習を広めるため、広島市安佐南区のNPO法人「これからの学びネットワーク」が5日、中区の原爆資料館で、学習の進行役を養成する講座を開いた。教師や大学生、会社員たちが10月まで技量を磨き、学校や地域ボランティアなどで実践する。

 この日は、16人が「広島の平和学習」をテーマに議論。4人ずつ4班に分かれ、1人が進行役になった。グループで意見を交わすときの進行役の難しさも経験し「議論を引っ張る時と、聞き役に徹する時のバランスが難しい」などと、注意点を確認した。

 講座は文部科学省の委託を受けた同ネットワークが、県教委や市教委などと企画。10月までに計5日間開催する。修学旅行生向けの平和学習プログラムなどを体験しながら、子どもたちから意見を上手に引き出す方法などを学ぶ。

 野外活動ボランティアをしている会社員高本朋実さん(25)=福山市=は「子どもたちの意見をもっと取り上げ、平和について身近に考える場をつくりたい」。堀江清二代表理事(38)は「子どもたちが平和のために何ができるのかを考える場が重要」と講座の意義を強調していた。

(2010年9月6日朝刊掲載)

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