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「日本が戦争国になる」 福山で集団的自衛権講演会

 憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認について問題点を考える講演会が13日、福山市東町の本願寺備後教堂であった。市民約30人が参加した。

 広島市立大広島平和研究所の河上暁弘准教授(憲法学)が講師を務め、「集団的自衛権の行使は、日本が米国と肩を並べて戦争し、他国に軍事介入する国になることを意味する」と指摘。「日本の軍事的脅威が増せば、韓国や中国も軍事力を強化する。東アジア情勢にとっても大きなマイナス」と解説した。

 海外派兵の正当化▽国民の軍事的動員の合憲化▽軍法会議の設置-など戦争のできる体制づくりを政府が進める懸念も示した。

 福山市沼隈町の立石教通さん(72)は「集団的自衛権行使容認は平和な国づくりに逆行すると感じた。周りの知人にも伝えていく」と話した。念仏者九条の会・びんごなど4団体が主催した。(久保友美恵)

(2014年7月14日朝刊掲載)

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