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ノーベル平和賞 9条に 尾道市民有志が署名活動

 戦争放棄を定めた憲法9条へのノーベル平和賞の授与に賛同を求める署名活動が15日、広島県尾道市東御所町のJR尾道駅前の緑地帯であった。市民有志約40人が参加した。

 集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更が1日に閣議決定されたのを受け、市内の保育園児の母親仲間たちが「黙って受け入れるのではなく、自分たちで何か行動できることはないか」と考えて企画した。

 憲法9条の説明なども記した署名用紙を用意し、通行人に協力を呼び掛けた。署名した同市向東町のセラピスト緒方智子さん(37)は「子どもに平和な未来を残したい」と話した。

 憲法9条は、神奈川県の市民団体「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会が、ノルウェーのノーベル委員会に推薦文や署名を送り、ことしのノーベル平和賞の候補に登録されている。

 この日の活動の中心となった同市向島町のデザイナー本田リサさん(44)は「多くの人が憲法や戦争について考えるきっかけにしてほしい」と願った。署名は今月末まで集め、「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会に届ける。(鈴木大介)

(2014年7月16日朝刊掲載)

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