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湯村の湯で被爆者笑顔 養護ホームに届ける 広島市東区

 兵庫県新温泉町と同町の湯村温泉観光協会は17日、広島市東区の原爆養護ホームの神田山やすらぎ園に、同温泉の湯5トンを届けた。

 担当者5人が、湯をダンプカーに積んだタンクで運び入れ、ホースを使って浴槽に張った。一部はたらいに移され、68~100歳の被爆者の男女26人が早速、足湯を楽しんだ=写真。山崎美代子さん(88)は「よく温まった。温泉になかなか入る機会がないのでありがたい」とほほ笑んでいた。

 一行はこの日、安佐北区の倉掛のぞみ園にも5トンを届けた。

 湯村温泉は、胎内被爆した女性が主人公のドラマ「夢千代日記」の舞台。同町などは1992年から毎年、8月6日の原爆の日の前に、両施設に湯を贈り、被爆者をねぎらっている。

(2014年7月18日朝刊掲載)

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