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新聞で学ぶ 原爆の惨禍 呉の昭和高

 広島県呉市焼山町の昭和高は17日、中国新聞社が発行した平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」などを使い、全校生徒が学級単位で平和を考える時間を設けた。

 2年1組は化学の授業が始まる前の20分間を活用した。佐藤強教諭(58)は生徒に向かい「1年生の時に遠足で訪れた平和記念公園を思い出して」と呼び掛けた上で、「学ぼうヒロシマ」に載っている原爆の被害状況を解説する地図を示した。生徒は遠足で訪れた場所を地図上でたどり、原爆の威力を想像していた。

 手納亮平さん(16)は「資料を持ち帰り、家族と平和の大切さについて話したい」と述べた。

 ことし同校は、この日を「平和宣言を読む日」に設定。「学ぼうヒロシマ」や、広島市の松井一実市長が昨年読み上げた平和宣言を通して平和、戦争について考えることにした。(小笠原芳)

(2014年7月18日朝刊掲載)

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