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戦争の爪痕を乗り越え 広島イラン映画祭 来月2日から「八丁座」

 日本未公開のイラン映画を、監督や主演俳優のトークとともに観賞する「広島イラン 愛と平和の映画祭」が8月2~8日、広島市中区の映画館「八丁座」である。イランの毒ガス被害者を支援しているNPO法人モースト(広島市東区)が主催する。

 イラン・イラク戦争での毒ガス被害者やその治療に当たったオーストリア医師の姿を証言で浮き彫りにする「季節の記憶」、化学兵器で寝たきりになった息子の世話をする高齢女性を描く「母ギーラーネ」、銃口を敵に向けられない志願兵の葛藤に迫る「夜行バス」…。日本初公開の6本を含む計7作品を2回ずつ上映。うち1回は各作品の関係者が込めた思いを語る。

 モーストの活動の一環で昨年8月6日、イランの映画関係者が広島を訪れたのをきっかけに映画祭の話が持ち上がった。津谷静子理事長(59)は「戦争がもたらす厳しい現実を乗り越えようとする人々を描いた作品が多い。見る人に励ましや生きる希望を与えてくれるはず」と話している。

 鑑賞料金は1作品1500円(前売り1200円)。モーストTel082(223)0790。(余村泰樹)

(2014年7月19日朝刊掲載)

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