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米国で被爆証言へ WFCが3人派遣

■記者 馬上稔子

 広島市西区のワールド・フレンドシップ・センター(WFC)が22日から被爆者3人を米ミズーリ州に派遣する。15日、渡米するメンバーが現地での活動について打ち合わせをした。

 メンバーは岡田恵美子さん(73)=東区=と河野きよみさん(79)=中区、笠岡貞江さん(77)=西区。WFCのバーブ・サイニィ館長(59)や通訳ら5人とともに、10月5日まで滞在する。

 昨年7月にサイニィさんの娘でセントラルミズーリ大のウェンディー・ゲイガー准教授(40)が広島市を初めて訪問。原爆資料館などを見学して「米国の学生たちに被害の実態をもっと知ってもらいたい」と招待を計画した。渡航費用は同大が負担する。

 3人は同大で約800人に体験を語るほか、州内の教会やトルーマン大統領図書館で市民にも証言する。

 初めて海外で証言する河野さんは「原爆投下を正当化する声もある米国で事実をしっかり伝え、二度とあってはいけないと感じてほしい」と意気込んでいた。

(2010年9月16日朝刊掲載)

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