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「さよなら島根原発」集会 松江 最多の4100人参加

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の稼働に反対する市民団体4者は20日、「さよなら島根原発!大集会」を松江市のくにびきメッセで開いた。福島第1原発事故以来、地元の反対集会では過去最多の約4100人(主催者発表)が参加した。

 共同呼び掛け人10人を代表し、北川泉島根大元学長があいさつ。九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)が16日、原子力規制委員会の審査に事実上合格したことを「規制委は安全性を担保しないと言った。驚きだ」と批判。「子や孫に危険のない社会を残そう」と力を込めた。

 ルポライター鎌田慧さんのスピーチなどの後、島根原発の稼働反対と再生可能エネルギーの普及を柱とした宣言を採択。終了後、市内をパレードして中電島根支社に立ち寄り、宣言文を担当者に手渡した。

 長男汐音(しおん)君(4)と参加した出雲市の団体職員川上佳子さん(42)は「福島ではまだ古里に帰れない人が大勢いる。被曝の恐れがある原発は動かさないでほしい」と話した。(樋口浩二)

(2014年7月21日朝刊掲載) 

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