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被爆電車知り未来を描いた 広島の緑井小5年生130人 本紙記事使い平和学習

 広島市安佐南区の緑井小5年生約130人が、中国新聞朝刊の「平和」のページに連載している「ピース・シーズ」の被爆電車の記事を使って平和について学んだ。

 平和学習の一環で、NPO法人「これからの学びネットワーク」の河野宏樹理事(39)を迎えて実施。「過去を知り、未来を描き、今を考える」として、2両が現役として活躍している被爆電車に関する記事と、被爆3日後の運転再開時に最初に試運転した山崎政雄さん(廿日市市)へのインタビュー記事を使った。

 子どもたちは印象的な部分に線を引き、周囲の人とも相談。「『被爆からわずか3日後』というのは早いと思った」「『被爆者たちに復興への希望を呼び起こしました』というのが良かった」などと発表した。

 その後、「『私』+○=平和」の○部分に、「笑顔」「助け合い」など思い思いの言葉を入れ、平和な未来への期待を表現した。

 市交通科学館(安佐南区)で被爆電車に乗ったことがある黒田菜々葉さん(10)は「試運転した山崎さんはすごい。将来は平和のために青年海外協力隊で水道が通ってない所へ行って助けたい」と話していた。(二井理江)

(2014年7月21日朝刊掲載)

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