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11月の平和賞サミット ダライ・ラマら9人出席へ

■記者 金崎由美

 広島市は21日、11月12~14日に広島で開かれる国際会議「2010年ノーベル平和賞受賞者世界サミット」の出席者を発表した。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世やゴルバチョフ元ソ連大統領たち歴代受賞者9人が被爆地に集う。

 主催するサミット事務局(ローマ)が、広島市に現時点での出席者を伝えてきた。ダライ・ラマ14世の広島訪問は2006年11月以来。

 ほかに、デクラーク元南アフリカ大統領▽ワレサ元ポーランド大統領▽ラモス・ホルタ東ティモール大統領▽アリアス前コスタリカ大統領▽英国・北アイルランドの平和活動家マグアイア氏▽エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長▽イランの女性人権活動家エバディ氏。

 団体として受賞した核戦争防止国際医師会議(IPPNW)や国境なき医師団など13団体の代表者も出席。緒方貞子・前国連難民高等弁務官も招かれる。

 出席者は11月12、13の両日、広島市で「ヒロシマの遺産―核兵器のない世界」をテーマに議論し、14日に最終宣言を発表する。

 サミット事務局は8月、オバマ米大統領の出席を求める声明をゴルバチョフ氏たち5人が連名で発表。現時点で返答は来ていない。

 サミットを支援・推進する地元協議会の会長を務める広島市の秋葉忠利市長も近く、オバマ大統領に出席を呼び掛ける書簡を送る。協議会を構成する広島県の湯崎英彦知事、広島商工会議所の大田哲哉会頭、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所のアレクサンダー・メヒヤ所長の連名とする。

(2010年9月22日朝刊掲載)

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