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核抑止テーマ 中高生が討論 中区

■記者 加茂孝之

 オバマ米大統領をはじめ、すべての核兵器保有国首脳を広島に呼ぶ活動をしている「中高生ノーニュークネットワーク広島」は23日、広島市中区の市青少年センターで、広島市立大広島平和研究所の浅井基文所長を招いて学習会を開いた。

 市内の中高生18人が参加した。核抑止力をテーマに、代表して3人ずつが肯定、否定の立場に分かれ討論した。肯定派が「複数国が核兵器を保有すれば均衡状態が保たれる」と主張した一方、否定派は「大国同士の戦争はなくなっても地域紛争はなくならない」と反論し議論を深めた。

 議論を聞いた浅井所長は「戦争のない世界の実現へ広島の学生に何ができるか考えてほしい」と助言した。広島学院高2年馬上拓也さん(17)は「議論をすることで視野が広がる」と話していた。

(2010年9月2日朝刊掲載)

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