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ヒロシマの願い世界へ 「あの日」の惨状 韓国学生触れる 中区の平和公園

 韓国の啓明大(大邱市)と淑明女子大(ソウル市)、仁川大(仁川市)の2~4年生15人が23日、広島市中区の平和記念公園で、平和学習をした。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、8歳で被爆した岡田恵美子さん(77)=東区=から証言を聞いた。建物疎開に出た12歳の姉を亡くし「核兵器のない世の中になるよう、学んだことを伝えて」と訴える姿に、涙ぐむ学生もいた。

 仁川大3年の宋垣制(ソンウォンジェ)さん(23)は「原爆の悲惨さを知り、日本人も同じ戦争の被害者と分かった。戦争を前提とする政治、外交の考えを変えたい」と話した。学生たちは、原爆慰霊碑や韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れ、原爆資料館も見学した。

 韓国3大学と学術提携を結ぶ広島修道大(安佐南区)のセミナーの一環。6月30日から今月31日までの日程で、日本語や日本文化を学んでいる。(西村萌)

(2014年7月24日朝刊掲載)

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