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広島の魅力 運転手発信 市内タクシー対象 市が観光案内研修

 広島市は24日、市内を運行するタクシー運転手を対象に、観光案内の研修を初めて開いた。原爆の被害状況や街の見どころなどを専門家が教えた。観光客の「おもてなし」に一役買ってもらう。

 個人や9社の運転手計42人が参加。まず、中区地域福祉センターで広島の歴史や観光、原爆被害の概要について市職員たちの講義を聞いた。原爆資料館(中区)では、2018年度を目標にした全面リニューアルや展示に関する増田典之副館長の話を真剣な表情でメモに取り、館内も巡った。

 つばめ交通(東区)の保田滋さん(65)=安佐北区=は「佐々木禎子さんの折り鶴の展示が良かった。お客さんに勧めたい」と話した。ひろしま美術館や縮景園(いずれも中区)も見学した。

 市への昨年の観光客数は1151万3千人で、3年連続で過去最多を更新した。観光政策部は「正しく説得力のある情報を、観光客に発信してほしい」と期待。秋に、2回目を計画している。(西村萌)

(2014年7月25日朝刊掲載)

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