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カナダ2巨匠 反戦の思い 6日 平和公園で野外上映

 広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会などは8月6日、広島市中区の平和記念公園で野外上映会を開く。平和や反戦のメッセージを発信し続けたカナダの巨匠2人の代表作を1本ずつ届ける。同実行委の発足から30周年となる第15回の記念大会を前に、初めて企画した。

 ノーマン・マクラレンが朝鮮戦争時の1952年に制作した「隣人」は、庭に咲いた花の所有権をめぐるいさかいを描く。反戦の思いを込めた作品は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録されている。フレデリック・バックの「木を植えた男」は、第1次世界大戦前から第2次大戦終結後まで、荒廃した大地に木を植え続けた男の物語。同フェスティバルのグランプリや米アカデミー賞の短編アニメーション賞に輝いている。

 原爆資料館東館の北側にスクリーンを設け、午後8時15分から上映。無料。大会は21~25日、中区のアステールプラザで開かれる。実行委事務局Tel082(245)0245。(余村泰樹)

(2014年7月26日朝刊掲載)

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