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オノさんたちと平和な未来探る あす 広島大生ら企画

 オノ・ヨーコさんと「イマジン・ピース」―。広島大と五日市高(広島市佐伯区)の学生たちが30日午前10時から、「オノ・ヨーコさんと平和を想う会」を広島市中区の広島国際会議場で開く。被爆者やオノさんと意見を交わし、平和な未来のためにできることを探る。

 パネル討論には、オノさんや松井一実市長、被爆者の戸田照枝さん(廿日市市)、広島大の学生たち計6人が臨み、それぞれの平和に向けた活動を報告。オノさんが、来場者全員に白い折り鶴を作るよう呼び掛ける。被爆70年に向けた共同アピールも発表する。

 東日本大震災の被災地ボランティアを通じて知り合った学生たちが「被爆者が亡くなっていく中、若者で何かできないか」と実行委員会を結成。平和に貢献した現代美術作家に贈られるヒロシマ賞を受けたオノさんに協力を求めた。

 五日市高書道部は、平和と復興を願い「希望の路」と題した大書(縦4メートル、横6メートル)をその場で書き上げるパフォーマンスを披露する。オノさんと松井市長がサインを寄せ、8月下旬、被災地に展示する予定だ。

 実行委のメンバー4人が28日、広島市役所で記者会見。委員長の広島大4年鬼村はるかさん(21)は「被爆体験の風化に危機感を抱いている。私たち若者がヒロシマの思いを受け継いでいきたい」と決意を述べた。(久保田剛)

(2014年7月29日朝刊掲載)

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