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各国の若者3万人集う 平和学び 子どもと交流も 山口で来夏 世界ジャンボリー

 山口市阿知須のきらら浜で2015年夏に開かれるボーイスカウトの世界大会「世界ジャンボリー」で、ボーイスカウト日本連盟(東京)は30日、大会概要を発表した。162の国・地域から約3万人の若者が集う予定。被爆70年を迎える広島市を訪ね、平和について学ぶ「ピースプログラム」を主要イベントにする。

 大会は4年ごとに開かれ、日本開催は44年ぶり2回目。参加者は7月28日から8月8日までの12日間、きらら浜でキャンプして交流を深める。

 ピースプログラムには、約2万4千人が参加する見通し。4千人ずつが広島市を訪れ、原爆資料館(中区)を見学したり、被爆体験を聞いたりする。8月6日の広島市の平和記念式典には、代表の約200人が出席する。

 山口県内の全19市町を訪問して地域の子どもたちと交流するイベントや、世界の環境破壊や貧困をテーマに学ぶ催しなどもある。

 この日、東京都内であった記者会見には、大会の日本委員会総裁の森喜朗元首相や、スカウト親善大使を務める宇宙飛行士の野口聡一さんたちが出席。野口さんは「大会での交流を通じ、世界で活躍する若者が育ってほしい」と期待を込めた。(坂田茂)

(2014年7月31日朝刊掲載)

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