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ラトビアの2人研修 広島 HICARE招く

■記者 金崎由美

 広島県や広島市でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いたラトビアの医師と化学者が1日、広島市で研修を始めた。

 首都リガの大学病院の医師ヨランタ・シルーレさん(37)と大学の研究助手イネス・マーティンサンさん(35)。旧ソ連の一部だったラトビアは、1986年のチェルノブイリ原発事故で約6千人が汚染除去作業にかり出され、今も後障害に苦しむ人が多いという。

 研修初日は、HICARE会長の土肥博雄広島赤十字・原爆病院長を訪問し、「広島でしっかり学んでください」と激励を受けた。シルーレさんは「放射線被害に関する65年の資料がある広島の研修は、母国での治療や研究に生かせる」と話していた。2人は12月2日まで主に放射線影響研究所(南区)を拠点に研修する。

(2010年10月2日朝刊掲載)

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