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平和の灯 祈りの夏 広島の平和公園で集い

 原爆の日を前に、「ヒロシマ平和の灯(ともしび)のつどい」が31日夜、広島市中区の平和記念公園であった。子どもからお年寄りまで約130人が参加。ろうそくの光に、核兵器の廃絶と世界平和への願いを込めた。

 午後7時すぎ、旧ソ連の核実験場があったカザフスタンから山陽女学園高等部(廿日市市)に留学している1年シャリヤット・ボラトワさん(16)たちが、園内の「平和の灯」から採火した。参加者はコップの中に立てたろうそくに火を分け合った後、原爆慰霊碑の前で黙とう。園内を静かに歩き、平和を願った。

 市女性団体連絡会議が主催し、16回目。西区の銅版画家、好永良子さん(68)は「集団的自衛権の行使容認に反対する市民の声が国に届いていないのが不安だ」。一緒に参加した孫で、中区の舟入小4年、福田晴日さん(9)は「世界中から争いがなくなってほしい」と話した。(加納亜弥)

(2014年8月1日朝刊掲載)

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