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気象装置の配備遅れ 島根原発 中電が安全工事の状況公表

 中国電力は31日、原子力規制委員会の規制基準に沿って進めている島根原子力発電所(松江市鹿島町)の安全工事の進行状況を公表した。全42項目のうち27項目が完了。6月末までとしていた非常時の気象観測装置の配備はずれ込む。

 装置は、敷地内の事故対策所となる免震重要棟からデータを確認できるようシステム改修中で、9月中に完了するという。

 残る14項目の大半は9月末までに終わる見通し。ただ、原子炉格納容器から蒸気中の放射性物質を薄めて排出するフィルター付き排気(ベント)設備は、新フィルター設置のため10月以降になる可能性がある。

 中電は、規制委が昨年7月に定めた基準に対応するため、約2千億円かけて工事をしている。工事は、再稼働の前提となる規制委の審査が進む2号機を先行。運転開始40年を超えた1号機は未着手の工事もある。(樋口浩二)

(2014年8月1日朝刊掲載)

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