×

ニュース

被爆「伝承者」応募44人 広島市 前年比24人減る

 被爆者の記憶を聞き取り、次世代に伝えてもらう、広島市の「被爆体験伝承者」事業の第3期生に、全国から44人の応募があった。前年より24人減。市は「3年目の事業としては少なくない。熱意を持って被爆者の思いを語れる人を育てる」としている。

 市平和推進課によると、7月1~31日、19~72歳の44人から申し込みがあった。平均年齢は50・7歳。住まいは広島県が37人で、うち32人は広島市。県外は東京や山口など5都県から計7人だった。

 男女別では男性20人、女性24人。被爆者が3人、被爆2世13人、3世は5人いた。

 第3期生は10月に研修を始める。原爆被害の実態を学んだ後、被爆者の証言を直接聞き取る。2017年度から伝承者として修学旅行生たちに語る。

 事業は12年度に始まり、第1期は137人、第2期は68人の応募があった。うち計162人が今も研修を続け、1期生は被爆70年の来年のデビューを目指している。(田中美千子)

(2014年8月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ