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あの日の川面に響く鎮魂 広島の原爆ドームそば ピアニスト萩原さんら演奏会

 広島市安佐南区出身のピアニスト萩原麻未さん(27)と広島交響楽団のコンサートミストレス蔵川瑠美さん(27)が2日、中区の元安川親水テラスでクラシック・レクイエムコンサートを開いた。原爆ドームをバックに鎮魂の調べを奏でた。

 まず萩原さんが、爆心地から2・6キロの民家で被爆したピアノで、バッハ作曲グノー編曲のアベ・マリアなど3曲をしっとりと演奏。続いて蔵川さんとともにマスネ作のタイスの瞑想(めいそう)曲など4曲を披露した。あいにくの雨となったが、心を込めたハーモニーがせみ時雨の中で響き渡り、約300人が聞き入った。

 広島県が音楽で平和を発信しようと取り組むピース・アーチ・ひろしまの一環。中区の中学2年山岡明奈さん(13)は「優しい音色で平和への思いが伝わってきた」と話していた。(余村泰樹)

(2014年8月3日朝刊掲載)

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