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8・6式典の準備整う 広島の平和記念公園

 広島市中区の平和記念公園で、6日に市が営む平和記念式典の会場設営が3日、ほぼ終わった。巡り来る被爆69年の祈りの日を迎える。

 市の委託を受けた業者が先月27日から作業。原爆慰霊碑前の芝生には、被爆者や海外の来賓たちの座る椅子1万1750席が整然と並び、うち6100席は大型テント32張りで覆われた。この日は強い雨が時折降る中、約50人が慰霊碑周辺に献花台を設けたり、遺族代表たちが「平和の鐘」を突くための台を置いたりした。

 原爆の日を前にした最後の日曜とあって、多くの市民や観光客が慰霊碑に手を合わせた。家族4人で訪れた浅口市の会社員金藤誠輝さん(37)は「子どもに平和について考えてほしかったので初めて連れてきた。6日の午前8時15分は職場で黙とうしたい」と話した。

 4、5両日にリハーサルがあり、松井一実市長や遺族代表たちが参加する。6日の式典は午前8時に始まる。(川手寿志)

(2014年8月4日朝刊掲載)

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