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核廃絶の道 広島で討議 5ヵ国研究者ら 円卓会議始まる

 アジア太平洋地域5カ国の外相経験者や研究者が被爆地・広島に集い、核兵器廃絶の道筋を探る円卓会議「ひろしまラウンドテーブル」が3日、広島市南区のホテルで始まった。広島県の主催。東アジアの核軍縮を主要テーマに、4日まで議論を重ねる。(野崎建一郎)

 オーストラリアのギャレス・エバンス、韓国の韓昇洲(ハンスンジュ)、日本の川口順子の元外相3氏や、米中関係を研究する中国の学者たち計13人が参加。あいさつした広島県の湯崎英彦知事は「東アジアの平和と安定のために、今後なすべきことを協議し、各国に働き掛けたい」と述べた。

 県の「国際平和拠点ひろしま構想」の一環で、昨年に続き2回目。冒頭を除いて非公開で、初日はロシアによるウクライナ南部クリミア編入など、国際情勢の変化を踏まえ、東アジアの安全保障の現状と課題を話し合ったという。

 4日正午の会議終了後、参加者が記者会見をして討議の成果を説明する。また、湯崎知事たち6人は、4日午後3時15分から広島市中区の広島国際会議場で開くシンポジウムでも概要を報告する。

(2014年8月4日朝刊掲載)

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