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草の根の役割 運動家ら議論 原水協 国際会議続ける

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は3日、広島市中区の市文化交流会館などで国際会議を続けた。国内外の平和運動家が、核兵器のない世界を目指す草の根運動の役割や、在り方について意見を交わした。

 フランス平和運動のジャニック・ルプレートル氏は、同国の核兵器の近代化計画を突き止めたことで「核抑止力の是非がようやく議論されるようになった」と紹介。英国の核軍縮キャンペーンのアン・シュルテス氏は、英下院が昨夏にシリアへの軍事介入の議案を否決したことを「反戦行動の直接の成果」と振り返った。

 来春に米ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた取り組みも議論した。アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は「市民の力を結集すべきだ」と、周辺での行事を盛り上げる重要性を指摘。原水協の安井正和事務局長は「多くの仲間を連れ、積極的に参加したい」と応じた。

 この日は、紛争の平和的解決など三つの分科会もあった。国際会議は4日で閉会し、同日から6日まで世界大会・広島を開く。

(2014年8月4日朝刊掲載)

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