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被爆建物がデジタル地図に ノートルダム清心中・高生 広島市内30ヵ所調査、公開も

 原爆の日を前に、広島市西区のノートルダム清心中高の生徒たち52人が3日、市中心部の被爆建物の位置が分かるデジタル地図を作った。地理情報システム学会中国支部(佐伯区)のホームページで6日をめどに公開される。(加茂孝之)

 生徒は5班に分かれ、原爆ドームや広島大旧理学部1号館、広島赤十字・原爆病院(いずれも中区)など計約30カ所を歩いて調査。建物の写真を撮ったり、説明文の内容をメモしたりした。

 調査後、中区の県民文化センターで、写真や説明文をパソコンに取り込み、デジタル地図を完成させた。高校1年藤井晴花さん(16)は「広島に住んでいるのに、知らない被爆建物が多くて驚いた。きょう見た以外の建物についても調べたい」と話していた。

 デジタル地図作りは、同支部が「若い世代に原爆被害の実態を知ってほしい」と2006年から毎年開いている。岩井哲支部長は「若い世代が平和について学び、後世に継承するきっかけになれば」と期待していた。

(2014年8月4日朝刊掲載)

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