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ヒロシマの空に平和誓う 相生橋で見上げる催し 広島市中区

 広島市の若手芸術家グループ「プロジェクトナウ!」は3日、原爆の投下目標とされた相生橋(中区)で、市民が一斉に空を見上げる催しを開いた。「あの日」と同じ時間、同じ場所で、平和への思いを紡ごうと企画。雨が降る中、約100人が参加した。

 午前8時15分。平和記念公園(同)の平和の時計塔からチャイムが流れると、学生や芸術家たちはT字形の橋の欄干前で空に顔を向けた。約10分間、息をのんだり、目を閉じて祈りをささげたり…。69回目の原爆の日を前に、思い思いに犠牲者を悼んだ。

 レインコート姿で参加した会社員渡辺裕子さん(29)=佐伯区=は新潟県出身。「古里では原爆の日を知らない若者が多い。同じ空を見上げることで、同世代と平和への思いを共有できれば」と願っていた。

 同グループは6日にも平和記念公園で同じ催しをする予定。安彦恵里香代表(35)=中区=は「あの日の瞬間に思いをはせる行動。何かを感じてもらえれば」と期待している。(和多正憲)

(2014年8月4日朝刊掲載)

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