×

ニュース

核政策 国会議員に問う 明学大のサークル 来月上旬に結果

■記者 岡田浩平

 核問題を勉強している明治学院大の学生サークル「Peace☆Ring」(ピースリング)が全国会議員に核軍縮・不拡散政策の考えを尋ねるアンケートをしている。インドとの原子力協定の締結交渉や「核の傘」の是非などを問う。11月上旬に結果を発表する。

 質問は三つ。(1)核拡散につながるとの批判があるインドとの原子力協定の賛否(2)政府が幅広い脅威の抑止に必要と位置付ける米国による「核の傘」の是非(3)一部の非核兵器保有国が提案しながら政府は時期尚早として賛成しない「核兵器禁止条約」の賛否―だ。

 「条件付き賛成」なども含めて質問ごとに五つの選択肢を設けた。核兵器廃絶に取り組む非政府組織(NGO)のカンパを得て、往復はがきでアンケート用紙を作成。今月上旬に各議員事務所に発送後、メンバーが同大の国際平和研究所やNGOの事務所から議員事務所に電話をかけて協力を依頼している。

 サークルには約10人が所属。毎週1回、学内で核問題をめぐる意見発表や活動報告をしている。アンケートは、核拡散防止条約(NPT)に未加盟のインドに原子力技術を提供する協定は核兵器廃絶の流れに逆行するのではないかとの問題意識から、実施を決めた。

 3年の蓮沼佑助さん(20)は「核政策について議員がどういう見識を持ち、判断をしているのか問い掛けたい」と話す。

(2010年10月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ