核廃絶や「脱原発」議論 原水禁など広島大会開幕
14年8月5日
原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の広島大会が４日、広島市中区の広島グリーンアリーナで始まった。核兵器廃絶や「脱原発」を３日間の日程で議論する。日本原水協などの世界大会は同日、中区の市文化交流会館で国際会議を閉会。続いて世界大会・広島を始めた。６日まで続く。
原水禁などの開会総会には、約３３００人（主催者発表）が参加。大会実行委員長の川野浩一原水禁議長は「原爆症認定や黒い雨の問題は、いまだ解決されていない。政府は責任を持って、被爆者に向き合うべきだ」とあいさつした。
大会基調では、日本が核燃料サイクルに基づき保有する約４５トンのプルトニウムが「周辺諸国の軍事的脅威になっている」と問題視。藤本泰成大会事務局長は「北東アジア非核地帯を実現するには、日本がプルトニウムを放棄することが極めて重要だ」と訴えた。
一方、原水協などは、来年春にある核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の会場周辺での平和行進などへの結集を呼び掛ける国際会議宣言を採択した。中区の広島グリーンアリーナでの世界大会・広島の開会総会には、約６５００人（主催者発表）が参加した。（藤村潤平）
（２０１４年８月５日朝刊掲載）
原水禁などの開会総会には、約３３００人（主催者発表）が参加。大会実行委員長の川野浩一原水禁議長は「原爆症認定や黒い雨の問題は、いまだ解決されていない。政府は責任を持って、被爆者に向き合うべきだ」とあいさつした。
大会基調では、日本が核燃料サイクルに基づき保有する約４５トンのプルトニウムが「周辺諸国の軍事的脅威になっている」と問題視。藤本泰成大会事務局長は「北東アジア非核地帯を実現するには、日本がプルトニウムを放棄することが極めて重要だ」と訴えた。
一方、原水協などは、来年春にある核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の会場周辺での平和行進などへの結集を呼び掛ける国際会議宣言を採択した。中区の広島グリーンアリーナでの世界大会・広島の開会総会には、約６５００人（主催者発表）が参加した。（藤村潤平）
（２０１４年８月５日朝刊掲載）
