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被爆者避難の道たどる 「歩こう広島まで」64人が島根県邑南出発 きょう原爆ドーム到着

 被爆直後の広島市から邑南町に逃れてきた人々の歩みを逆にたどる「歩こう広島まで」が4日、始まった。27回目のことしは、島根、広島両県の12~67歳計64人が参加。同町山田の出羽公民館から68キロ先の平和記念公園(同市中区)に向けて出発した。

 町内にある高齢者施設に通うお年寄りたちが折った1万羽以上の鶴を受け取り、正午にスタート。最高気温27・1度と例年に比べて涼しい一方、雨上がりで蒸し暑い中、汗を拭いながら南へ向かった。

 一行は町内や広島県北広島町、安芸高田市で休憩しながら広島市安佐北区で仮眠。5日朝、原爆ドーム前に着く予定。1988年の初回に歩いた町職員石川稔さん(40)の長男、石見中3年の颯也君(14)が初めて参加。「歩き切って被爆者の思いを感じ取りたい」と話していた。(黒田健太郎)

(2014年8月5日朝刊掲載)

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