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「ヒロシマを伝え続ける」 ピースボート船旅終え、被爆者ら帰国報告

 核兵器の廃絶を訴える非政府組織(NGO)ピースボート(東京)の船旅に参加した広島原爆の被爆者4人と若者1人が4日、広島市役所で帰国報告の記者会見をした。3カ月半の旅を振り返り「ヒロシマを伝え続ける」と誓った。

 一行は外務省の非核特使とユース非核特使の委嘱を受け、6月24日まで104日間、欧州やアジアの18カ国を訪問。被爆証言をし、現地の学生や政府要人と交流した。

 生後11カ月で被爆した海田町の中村元子さん(69)は「母や姉から伝え聞いた話を懸命に聞いてもらい、被爆者の使命を痛感した」と強調。安芸区の広島大3年福岡奈織さん(21)は「旅を通じて被爆者とじっくり話し、体験を身近に感じた。今後も対話の場を設けたい」と語った。

 報告会を5日午後2時から中区橋本町のRCC文化センターで開く。無料。Tel03(3363)7561。(田中美千子)

(2014年8月5日朝刊掲載)

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