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個性豊かに平和発信 慰霊碑巡り意見交換/アストラム駅にポスター 広島市立大生が企画

慰霊碑巡り意見交換/アストラム駅にポスター

 6日は原爆の日。広島市立大(安佐南区)の学生が、平和の尊さを発信する活動を本格化させている。慰霊碑巡りを企画したり、ポスターで視覚に訴えたり。来年の被爆70年を見据えた企画の構想も。学生たちが個性豊かにヒロシマと向き合う。

 国際学部の学生でつくる「スマイルスマイル」の5人は6日、市内の大学生と平和について喫茶店で意見交換する「ピースカフェ8・6」を初めて企画。平和記念公園(中区)内の慰霊碑を巡った後、平和に向けて被爆地の若者が取るべき行動について語らう。

 2年川田亜美さん(19)は祖父が被爆者。「明るい未来を想像し、前向きな議論をしたい」と話す。

 芸術学部3年の平川かな江さん(21)たち7人は、「広島から発信する平和」をテーマにB1判ポスターを製作。10日まで、アストラムライン県庁前駅と本通駅の通路の壁に計24点掲示している。

 これまでは学内やギャラリーでの展示が主だったが、「意見広告として多くの人に見てほしい」と平川さん。アストラムラインを運営する広島高速交通(安佐南区)に働き掛け、実現させた。

 来年の被爆70年を見据えた動きもある。国際学部1年角田大河さん(19)は来夏、若者数百人が音楽に合わせて街を練り歩く「ピースカーニバル」を構想する。平和活動に取り組む市民団体の助言を受けながら、来年8月の実施を目指す。

 角田さんは長崎県出身で、外務省の元ユース非核特使。「長崎での経験を生かし、若者の力で明るい未来をつくる姿勢を示したい」と意気込んでいる。(奥田美奈子)

(2014年8月5日夕刊掲載)

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