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日印原子力協定 反対を呼び掛け 印の反核運動家

 市民団体の招きで来日しているインドの反核運動家クマール・スンダラム氏(35)=写真=が5日、広島市中区であった集会で「核保有国インドへの原発輸出は核兵器拡大につながる」と主張し、日印原子力協定の締結反対を呼び掛けた。

 スンダラム氏は「核軍縮平和連合」(本部ニューデリー)の上席研究員で、この日、8・6ヒロシマ平和へのつどい(実行委員会主催)に出席。「1月にはインド各地で反原発デモが起きたが、暴力的に弾圧されている」と報告した。

 今月末にモディ首相が来日し、日本からの原発輸出を可能にする原子力協定の議論が進む可能性を指摘。「核拡散防止条約(NPT)未加盟のインドへの原発輸出は、(使用済み核燃料の軍事転用で)核兵器拡大への流れを加速させる」とし、「民衆レベルの連帯で食い止めよう」と呼び掛けた。

(2014年8月6日朝刊掲載)

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